内容説明
ミッドウェーで大敗、ガダルカナル、サイパンと敗退をつづけた日本軍が、今次大戦の天王山とよび「捷1号作戦」と名付け、海陸協同で戦ったフィリピンでの戦闘は、太平洋戦争中でも一、二の大作戦であった。海軍は、最後の一戦と位置づけ、水上艦艇、基地航空隊など持てる力の全てを、レイテ湾の一点に投入した。しかし、航空戦力に劣り、レーダーもほとんど持たぬ我が海軍は、各地で苦戦、日本の運命も傾いていく。
目次
捷1号作戦(空軍のない欠陥艦隊;前哨戦でまた消耗;捨て身の“反跳爆撃”;レイテのアメリカ大艦隊;アメリカ側の「レイテ」戦史;気をもむ志魔艦隊;西村艦隊“死”の突入;“とどめ”の主砲攻撃;アメリカ側の心理と決断 ほか)