内容説明
西八条の私邸で大切に育てられた6人の姫たちは、平家のために政略的な結婚を余儀なくされ、それぞれ権門に嫁していく。その頂点が徳子の入内であった。その陰には、大江広元への淡い恋を秘めながら、帝の目に止まるのを恐れて他家へ嫁がせられた異腹の娘佑子の悲劇があった。やがて徳子は男子を生み、安徳帝となり、清盛の栄華は極まったかに見えたが…。滅びへと向かう平家の歴史を、清盛の妻時子と6人の姫たちを通して描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Waka
1
上巻で後白河院第二皇子と誤記された以仁王が下巻で第三皇子と書かれ、高倉天皇は上巻で第三皇子、下巻で第六だったか。連載初期の誤りをのちのちしれっと直したということか。出版時に初期の誤りも直せばいいのに。それから、以仁王は式子内親王の兄ではなく弟だが、これが明確になったのは連載よりうんとあとの最近なので、仕方ないと思う。 ストーリーとしてはおもしろかったが、視点を固定せずこれだけあちこちに移すのであれば、もっと徳子視点を描いておけば後半の感情移入がしやすくなったか、と思う。2020/04/24
Kanako Kondo
0
もう本当に、典子ちゃん!!!!って感じ。 佑姫ももちろんいんだけど、やんちゃだった小姫が立派な夫人になって、時代の流れの中をゆく、すごくよかった。 平家=悪、小学校の時に地元の五箇荘の由来を聞いてからそういうイメージがあったけれど、かなり払拭されたと思う。 是非皆さんに読んでいただきたい。昭和チックな感じも懐古的で素敵。2018/10/16
ゆなっちママ
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ひさびさによんでみた。2018/05/28