内容説明
池田屋騒動で評判を高めた新選組は、会津藩や幕府からも一目置かれる存在となった。しかし近藤、土方らは、自らの目指す組織作りにひた走り、新選組内部にも多くの敵を抱え込む。繰り返される血の粛清、伊東甲子太郎らの謀殺。そして、一度は京を追われた長州勢が、薩摩と組んで巻き返しを図る。動乱の幕末、京の町に「誠」の旗を掲げ、命を的に苛烈に戦った男たちは、散る時を迎えようとしていた。「津本版新選組」の傑作。
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
1929年、和歌山県生まれ。東北大学法学部卒業。78年、『深重の海』で第79回直木賞受賞。代表作に『下天は夢か』『夢のまた夢』(95年第29回吉川英治文学賞受賞)などがある。2005年、第53回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
40
僕が読んだのは一冊ものでした。新選組の京都時代の通史としても読める。でも、これは凄く良かったです。ハードボイルドなんですよね!2023/11/06
調“本”薬局問悶堂
2
【あらすじ】 文久3年2月、幕府の徴募に応じ、尊皇攘夷派がはびこる京に上った浪士たち。その中に、近藤勇、土方歳三らの試衛館道場一行や、水戸浪人の芹沢鴨一派などがいた。 清川八郎らと分かれた彼らは、京都守護職の差配下に入り、その屯所を置いた地名から、壬生浪士組と呼ばれる。—―のちの「新選組」であった。彼らは尊攘派浪人の取締りに辣腕を発揮、やがて芹沢一派を粛清した近藤、土方らが台頭する。 《2020年7月 登録》2012/04/14
ぐるぐるめぐる
0
妙なトコで終わるな…。ひたすら淡々としていて、思わず笑っちゃったり泣かされたりすることもないので、病院の待ち時間とか、新幹線とかに乗ってる時に読むのにいい本だった。解説の試斬の話を読んで、ヒィィってなった。2012/08/26
とんぼ
0
6 ここで終わりか・・・2011/09/24