角川文庫<br> 紺青の鈴

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角川文庫
紺青の鈴

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  • サイズ 文庫判/ページ数 474p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041706046
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

伝統的な九谷焼の技法を継承し、古九谷の青を現代に甦らせようと努める紺谷家に彩子は生まれた。彼女は自分の力を試そうと、知事賞に応募して第一席に入り、九谷焼の新しい旗手と目される。しかしその選考委員は紺谷家を破門された東山教授であった。父に背いて東山教授に弟子入りした彩子の、陶工として、女性としての成長の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yasumiha

2
窯元の娘彩子の古九谷を伝承しようとする苦悩と成長、そして師事する東山教授との秘めた恋物語である。焼物と言う特殊な世界の作業工程を、分かり易く文中に盛り込み説明して物語の奥行きを深めており、非常に興味深く読めた。ヒロインの彩子の立ち振る舞いや、父の十九蔵、弟子の十三蔵、東山教授ら陶芸に関わる人々は全て信念を貫き、腹が据わっているのが心地好い。彩子が毎回着る着物は、贅沢さと艶やかさがあり、凛とした姿を醸し出している。名作だ。2025/02/19

ぴょんぴろ

2
九谷焼の事などまったく興味がなかったが読んでいくうちに九谷焼がどのようなものなのか古九谷焼とはどんなものか調べてみたくなった、物語も読みやすかった2017/11/21

akiko

2
九谷焼については、ほとんど知らなかったので興味深く読みました。終盤の思いもよらない出来事は、主人公にとっては良かったのではないでしょうか?2016/09/14

ken_sakura

2
キタヨー、ラストのあれに大満足。九谷焼をテーマに陶芸を描いた長編。とても上手くできた面白い小説だった。九谷焼等の背景紹介がストレスなく、伝統工芸の世界を描いているのに重苦しくなく楽しく読めた。しづさん、浜木君、加津子のお陰だと思う。特にしづさんは伊坂幸太郎の小説に出てくるような登場人物で可笑しかった。他の登場人物も皆魅力的。著者の本は初めて、他の著書を読みたいと思う。薦めてくれたおもしろ本棚の先生に感謝。2014/12/26

ギダちゃん

1
序盤からぐいぐいと引き込まれ、最後まで飽きることなく読み切ることができた。とにかく作者の筆力に脱帽。人物の描写がとにかくうまいの一言につきる!他の作品も読んでみたくなった。2016/02/17

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