感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
216
本書の『現代ホラー傑作選第3集』は、高橋克彦氏によるチョイスされた10作品が収録されている。同氏の選んだ作品は、同氏の著作と同じく"ホラー"一辺倒ではなく、オカルトもふんだんに盛り込まれている。高橋氏の本作におけるコンセプトは、"情念"に焦点を当てた物語性を含んだ作品集にまとめられていると感じた。よってホラーと唱いながらも、笑いや静謐さを主題においたモノも含まれれている。2021/04/29
KAZOO
96
シリーズ3作目は高橋克彦さんによる10の短編が収められています。実際は9作でその間に遠野物語で有名な9つの佐々木喜善の短い「ザシキワラシ」があります。岩手ご出身の高橋さんの思い入れなのでしょう。ホラーとはいうものの気味の悪いもの(私は嫌いではないのですが)が多いようなかんじです。山田風太郎の「人間華」、夢野久作「卵」など高橋葉介さんのコミックに合う感じです。また好きな作家の都筑道夫の「狐火の湯」も楽しめました。2023/11/04
ヒロくま
22
怪奇小説のアンソロです。名を連ねる作家先生方の豪華な事!ホラー傑作選の形で手に取る事ができましたが、違った作品も読んでみたいと思いました。2016/02/11
miroku
17
ホラーというより奇譚寄りのアンソロジー。かねてから興味あった『月ぞ悪魔』が予想以上に面白かった♪2013/07/31
ペペロニ
11
山田風太郎「人間華」、香山滋「月ぞ悪魔」、岡本綺堂「兜」が面白かった。「人間華」の幻想的でありグロテスクな強烈ビジュアルイメージが圧巻。「月ぞ悪魔」は異国の妖しい雰囲気と怪奇の融合が見事。2023/07/16