内容説明
短い夏も終わり、例年より早い雪に見舞われた北アルプスで『赤岳ヒュッテ』の管理人、溝口由吉が何者かに殺された。豊科警察署の刑事、道原伝吉が捜査にあたった。そして遺体の近くで発見された1本のピッケルから事件には意外な怨恨の線が浮び上がる。(遭難遺体の告発)自然の脅威と様々な思いを秘めて山に登る人間を描いた傑作短編集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
22
短編7本。うちの理解力が乏しいせいか、回想シーンと実際の登山中の描写が交互になってるタイプのものでワケが分からんようになったのが1つ、後は事件自体の意味がよく分からんかったのが1つあって…(苦笑)それ以外の5本はすんなり楽しめた。基本的に全部ラストは負の雰囲気。普通に山に登るだけでも危険が伴うのに、その途中で完全犯罪を成し遂げようとする犯人たちの用意周到なこと!特に、女性はそのしたたかさが感じられて…。お気に入りは「呪われた斜面」万が一自分が殺された場合でも相手にダメージを与える仕掛けのラストにびっくり!2020/06/01
つちのこ
0
角川文庫版。1987.11.23読了1987/11/23
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- 和書
- 写絵 - 小川勝久写真集