角川文庫<br> 南アルプス殺人事件

角川文庫
南アルプス殺人事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784041692011
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

1974年6月、旭通信工業の光通信研究グループの主任、野際勇作が南アルプス仙丈岳で消息を絶った。野際の友人、古垣勉が捜索に出掛けた。目撃者の証言で、野際が姿を消した五色ヶ滝からは別の男の死体が発見された。その男もまた“光通信”に関係する一人だった。業界に噂される南アルプス地蔵岳の“光通信”実験場とは?そして姿を消した野際の行方は―。殺伐としたビルの間で展開するはずの最先端技術競争が新緑の南アルプスで幕を開けた…。本格山岳ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨーコ・オクダ

26
光ファイバー通信の実用化に向けて、各企業が懸命に研究していた時代の話。山岳ミステリなので、山で殺人が起こるんやけど、殺害方法やアリバイ云々より、他社より1歩抜きん出たい企業の必死さや、もっと大きな利権を狙う黒幕について重きを置いて描かれている感じ。そこにプラスして、重要キャラに背負わせた血縁関係ネタをうまく絡ませてある。探偵役は、仙丈岳で消息を絶った某社の光通信研究グループ主任の友人。彼が人気ジャーナリストと主任の下で働いていた研究員と協力しながら真相に迫る…んやけど、結果は断定できずにモヤモヤと。2020/12/20

yamakujira

2
昭和62年発刊の文庫本。単行本は昭和60年発刊だから、30年ほど前のミステリ。ラストで犯人が検挙されるわけでもなく、犯行の全貌が明らかになるわけでもなく、当事者がなんとか自分を納得させて結末を迎えるってのが、もやもやする。光ファイバーの開発にまつわる事件で、他人が簡単に住民票を取れたり、中央本線に急行アルプスが走っていたり、時代を感じておもしろかった。 (★★★☆☆)2013/10/19

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