内容説明
甲斐バンド解散までの12年間、その来し方、行く末を、見続けてきた“証人”田家秀樹による、トゥルー・ストーリー。甲斐バンドの“真実”に迫った唯一のノンフィクション。
目次
60年代の血が流れている
東京の冷たい壁にもたれて
「ガラスの動物園」存在がジャンルを作る
「HERO」が誕生した
甲斐バンドも、俺たちも、弧立してはいない
お前は、ただの現在にすぎない
9月13日、花園。対2万人の“熱気の格闘”
誰も知らなかった「BIG GIG」ストーリー〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mariamaniatica
1
客観的な文章で、年代ごとにきっちりまとまったいい作品でした。 特に甲斐よしひろにほれ込んで集まった、メンバーおよび制作に関わる スタッフの方々の声が多く収録され、それがまた彼らの職人気質や 生き様を語る形となり、感銘を受けました。 いいアーティストは、いいものをいい人にインスパイアさせ、 新たにいいものを生み出す・・・そんな印象でした。 資料などもかなり詳細で読み応えがあります。 昨今の甲斐さんには残念ながらない世界・・・。2011/08/22
なおぱんだ
0
甲斐バンドに密着したドキュメント。ファンであった当時には知ることのない甲斐よしひろの苦悩がにじみ出てくる内容です。それは悲しみではなく、音楽に対して真摯であり、仲間を愛し、ファンを愛する甲斐よしひろが向かうべき道を進むうえで、避けることのできない苦悩です。その生き方がドラマであって、甲斐よしひろが紡ぎだす一曲一曲の魂です。解散コンサートが行われた後に、黒澤スタジオでごく一部の観客に向けて行われたセッションが、甲斐バンドとしての最後の舞台。作品の最後にそのことが触れられています。2017/03/01
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