内容説明
館長が悪質な詐欺にひっかかり、ヤクザに引き渡しを要求されたO老人ホーム。威圧的なヤクザと脳天気な老人たちの熾烈な攻防が始まった。ついに「立ち退き」をかけてゲートボールの試合で決着をつけることになった。翔子を中心に結束を固めた老人たちの青い稲妻チーム、汚い手口でプレーするヤクザチーム。そんな時、老人ホームで殺人事件が発生!!笑いと涙のユーモア長編ミステリーの大傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
10
「青い稲妻」チームの個性的な面々の日常とホームの存続を賭けたゲートボールの白熱した試合、そしてクライマックスで繰り広げられるかつて一流の素人レーサーだった老人たちの華麗なるカーチェイスが主になっており、老人たちの再生と青春の復活がメインテーマだ。正にこれは意外な掘り出し物である。かつてこれほど手に汗握るゲートボールの試合シーンがあっただろうか?普段、本を読まない人に薦めたい、そんな作品だ。ちなみに表紙のマンガは全く本編とは関係ないんだけどね。2009/08/22
カーゾン
8
M:角川の新書版で読了。謎解き要素は薄味だけど、ゲートボールの試合描写の丁寧さとヤクザを追う老人たちのカーチェイスが強烈で、それはそれで楽しめましたぜ。1988/09/01
ひで
8
三匹のおっさんみたいな感じでした。2016/07/10
二葉
5
以前、光文社以来の再読で全く記憶になかっけど読みやくて単純に楽しめた。只、ラストで敵役の連中のクルマが沈む場面で周りの人がバンザイしてるシーン。てっきり、敵役脱出したと思ってたら、全員そのまま沈んだらしい。みんな、目の前で死んで逝くのみて、バンザイしてたんだな....2017/02/08
エヌる@遅れてきたルーキー
4
島田荘司本にしては異質?老人たちVS老人ホームを狙う悪者という構図で、殺人事件が起こるもののミステリ感は強くない。さくっと読了。2019/11/29