内容説明
彼のオートバイの後ろのシートにいる限り、からだに受ける風の量も感じる空気のひろがり方も、オープンのスポーツ・カーとかわらない。それに、クルマの方がずっと速い!グッバイ!タンデムシート。免許を取り、〈女の武器〉ともいえる1台のバイクを手に入れる。風景を切り裂く。そして、エンジンを止めたところには必ずドラマがあった。「バイクのシートはわたしの食卓」「シャンプー・レディ、エアロビクス・ガール」「ディスコ少女は変身できるか」他。新鋭作家の爽快エッセイ集!
目次
それは、風から始まった
バイクのシートはわたしの食卓
〈女の武器〉を手に入れた日
トール・ゲートの向こう側
首都高速はわたしのターンテーブル
20歳の水先案内
アスファルトの上のハッピー・デイズ
シャンプー・レディ、エアロビクス・ガール
ディスコ少女は変身できるか
ジャニスのようになりたくない
鈴鹿サーキットの週末
ツインの鼓動はラヴ・ソング
南太平洋のロード・マシン
夕陽のシンガポール
風の中のクラッシュ
『ブレードランナー』を観たあとで〔ほか〕