内容説明
ナルくんは、かわいい正直者。ちょっぴり自分のことをよく考えすぎるところはありますが、最後には、やさしさが感じられます。かわいい弟がいて、なかよく遊んだり、ふざけあったりしています。学校には友だちもいます。女の子たちからも、よく話しかけられます。不思議な同級生のようせいくんとは、どんな子なのでしょう。ナルくに近づいてきます。さて、どんなお話がはじまるか、おたのしみです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろっか
7
「どんなに不幸そうに見える現実でも、いったん身を投じてみると、たいしたことないものさ」あんまりにも自分を好きなために、お友だちからナルシストと呼ばれているナルくん。絵本のような淡い色彩の絵に銀色さんのくりくりした字が踊る。元気いっぱいの弟や学校の女の子たち、不思議な同級生のようせいくん。読み終わる時にはすっかりナルくんが好きになっていました。素直な気持ちを思い出させてくれる、ほっこりと優しい世界。「人間って、すてたものじゃない。わるいことばかりは、つづかない。ボクは、心をこめて、すべてのものと対しよう」2021/12/07
Te Quitor
7
絵本のような手書き文字で書かれています。ホンワカして、やさしい気分になれました。素直に自分自身を大切に出来るのは素晴らしい。ピュア、純粋というイメージがピッタリの本でした。2012/03/04
(*>∀<)ノ))★
5
ようせいくんにビックリヾ(・ω・`;)ノ2016/02/11
mayuri(Toli)
3
ナル君も、ようせい君も、弟くんも、みんな可愛い。お話は、詩人らしい一冊だなあという印象でした。とても奥が深い話だと思うので、いつかまた読み直したいな、2020/08/26
むく
3
子供の頃、友達の家で読んだ本。ナルシストな子供の話。最近よく思い出していて、そんな折りに古本屋で見かけたので即買い。細かい部分は忘れていて、改めて新鮮な思いで読み進めたところ、案外深いことが書いてある。ナルくんはじめ登場人物たちは、可愛い挿絵とは裏腹に妙に大人びた台詞を口にしたりするのだけれど、なぜかその違和感が癖になる。不思議。2011/12/04