内容説明
ブランクを克服し、再び世界のグランプリ・チャンピオンの座を目指して杉本敬がカムバックしてきた。過酷な状況下におけるヨーロッパ各地の転戦、そして事故…。全てを乗り越えて進むケイの前に立ちはだかるのは若き天才ライダー、ケビン。はたしてケイは最後にチャンピオン・フラッグを受けることが出来るのか!スリリングなスピードレース・シーンを交えて展開する感動のバイクレース・ロマン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
redmove
4
シリーズ三作目。前作の翌年、GPチャンピオン争いを繰り広げる杉本敬の戦いを描く。バリ伝の三部的な展開。面白い。が、最後そうなるのかー。残念。このシリーズ、読んでいて、対象となるスポーツは異なるが同じヨーロッパが舞台だからからか「龍時/野沢尚」「エデン/近藤史恵」を思い出した。こういう話好きだな。2018/11/11
やわらか
3
モータースポーツといえばF1と8耐ぐらいしか知らないころにこの本を読み、ヨーロッパの自動車文化に根差したコンチネンタル・サーカスの世界に憧れを覚えた。当時はGP500クラスにもたくさんのプライベーターが居て、さすがにトップを走ることはなかったものの、ポイントを元気に争っていた。あれから20年あまり、MotoGPクラスにプライベーターが活躍する余地などもはやない。そういう意味で、この本は自分にとって流浪のGPライダー達華やかなりし時代を振り返るもの。今度図書館か古書店でこの本見つけたらもう一度読んでみよう。
masa4449
2
感動。天賦の才能だけでは勝ち続ける事は出来ない厳しい世界。挫折。周囲の彼を支えるスタッフの協力。人としての成長 。 自分が1人で勝手に生きているのではなく、周りに生かされているのだと気付かされる1冊。
がぉ@春待人
2
再読。 前作「ウィンディー」からの続編。 ウィンディーで、人間的に成長、チャンピオン争いをする主人公が描かれています。 当時のグランプリサーカスでのプライベーターの雰囲気、サーキットの空気。 そのころ、国内ロードレース参戦していた自分にとっては非常に身近な物を感じさせる一冊でした。 それから数十年が過ぎ、コマーシャル化されグランプリは雰囲気が変わってしまいましたが、人間メインのお話なので、今読んでも遜色はないと思います。2013/02/05
あかりの父ちゃん
1
20年前、喫茶店で読んでいて、泣いた。