内容説明
一時はグランプリ・チャンピオンの座をつかみ取るかに見えた杉本敬の挫折は彼の人生を全て奪ったかのようだった。妻フランソワーズと愛娘アンナの平和な生活にも溶け込めず、幸福の日々を捨てるのだった。そして、男のプライドを賭けてカムバックを決意したとき…。迫真のレースシーンを交え、ロマンチズム豊かなヨーロッパに展開する、栄光と愛の感動巨編！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
48
コンチネンタルサーカスの夢。好敵手のリタイヤ、自身の故障そしてレーシングチームとの格差、資金難。杉本敬は足掻き、這い上がり、レースに回帰していく。実際に『汚れた英雄』の撮影に参加したり、ヨーロッパに住んでまで見つめた筆者・泉優二さんの生き様が詰まったような、熱く乾いた物語だった。アンナもレーサーになったんじゃないかな、今なら。さよなら泉優二さん。ありがとう。2021/05/12
redmove
2
シリーズ二作目。1983年、復帰から三年目を迎え31歳になった杉本敬が少しずつ周りの影響を受け、変わっていく姿を描く。うーん、辛い展開だなぁ。最後ぐらいはもう少し…。しかし、杉本無愛想なのにモテすぎ。2018/11/10
579_UHJMqshYx2
2
何年かぶりに開いて、気がついたら読了していた。21世紀の今となっては懐かしく思い出すしかない、古きよき時代のロードレース。人間模様は繊細で、悩み、もがくケイの描写はすばらしいが、レースシーンは知らないものには不親切かもね。2012/09/14
washa46
1
プライベーターとしてグランプリに参戦し続ける杉本敬。 トップライダーへの復活、人間的な成長。 サーキットに爽やかな風が吹き抜けました。2022/11/29
かずくん
1
亡くなった泉優ニさんは30年にもわたって私を力づけてくれる。アンナがかわいいなぁ。ヘルムントもステキだなあ。ジョッキーのバージオ いいなあ2017/02/25
