内容説明
大陸暦1092年3月、カルマーン大公は皇帝カルマーン2世となり、マヴァール帝国第25代皇帝となった。6月、マヴァール軍25万は皇帝カルマーン2世の親率のもとに、積年の仇敵エルデイ王国と対ツルナゴーラ統一戦線を結成。カルマーンのツルナゴーラ征服は、その鮮やかさによって近隣諸国を戦慄させた。この年、皇帝カルマーン、金鴉国公ヴェンツェル、黒羊公国世子リドワーン、ともに27歳。三者が馬首を並べて同一の敵と戦ったのはツルナゴーラ継承戦役が最後の例となった―。幻想歴史ロマン、「マヴァール年代記」第2部。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
32
ヴェンツェルがますますアルスラーンのナルサスに見えてきてしょうがないのだが。2008/10/25
ノリピー大尉
13
皇帝となったカルマーン、策謀をめぐらすヴェンツェル、国公となったリド。かつて王立学院で机を並べて学んだ3人が、対立への道を歩みはじめる。「この姫君、女性としては好きになれぬが、敵としは尊敬できるやもしれぬ」(182ページ) アンジェリナがいい味だしてる。2016/05/03
ミヤト
12
安定の面白さ。各国の思惑が渦巻くなか、命を落とすものも多数。関係がこじれてくる。2023/06/01
konkon
11
戦いの描写はやはりうまく、読ませませす。また、アンジェリーナは良かったです。2014/08/08
Humbaba
8
人は自分の見たいように世界を見る.わざと見せた隙も,相手の思慮が不足しているからだと考えて行動する.そして,致命的な自体に直面して初めて自分の甘さに気づく.しかし,気づいた時にはすでに手遅れとなっていることが多い.2013/02/15