内容説明
幾つもの夜が巡り、幾つもの言の葉が生まれた。殺戮があった。背徳があった。幻夢があった。こうして、幾つもの感動が、未知なる世界の門を叩いた。同時に、これが“現実”だと教えてくれた。菊地秀行という名の、時代の要請から生じた輝ける星の到来であった―。デビュー以来、絶大なる支持を得、いまや人気絶頂の著者の贈る、小説・エッセイ・評論・対談など満載のバラエティ・ブック。ファン必読の1冊であると同時に、世紀末を迎えようとしている我々人間への、過激にして静謐なる黙示録。幻にして妖しき魔性の宴へ、ようこそ。
目次
1―NOVELS(雨の日に;分岐点;霧の中のなれそめ;魔空伝説カケル)
2―ESSAYS(どこから何が出てくるのか;スッカラカンの20代;人生と戦いたくはなかった;夜中のスーパー;グアムで撃った44マグナム―殺人者の正体;最良のアニメ―不安が消えた「妖獣都市」)
3―CRITICS(20年間、憑かれてきて/ブラッドベリ『火星年代記』;SFへの想い/水見稜『夢魔のふる夜』;闇の妖美を知る作家/竹川聖『血のピアス』)
4―TALKS(日々是ホラー―VS・米沢嘉博;恐龍少年は死なず―VS・石上三登志;恐るべきは魍魎よりも“女”―VS・三田佳子)