内容説明
仁明天皇10年の初春、京の人々の間に奇怪な噂が広まっていた。月が山の端から離れようとするころ、どこからともなく笛の音が聞こえ、白馬に跨った緋色の狩衣の男子が現れるというのである。叶わぬ思いを募らせながら悶え死んだ悪霊の仕業か、はたまた怨みを抱いて復讐の鬼と化した生霊の仕業か。野狂の人、東宮学士小野篁は野盗の霊を鎮めんと再び立ち上がった―。神秘と謎の男の活躍を描くシリーズ第2弾。
感想・レビュー
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- 和書
- 俊秀流川柳入門
仁明天皇10年の初春、京の人々の間に奇怪な噂が広まっていた。月が山の端から離れようとするころ、どこからともなく笛の音が聞こえ、白馬に跨った緋色の狩衣の男子が現れるというのである。叶わぬ思いを募らせながら悶え死んだ悪霊の仕業か、はたまた怨みを抱いて復讐の鬼と化した生霊の仕業か。野狂の人、東宮学士小野篁は野盗の霊を鎮めんと再び立ち上がった―。神秘と謎の男の活躍を描くシリーズ第2弾。