内容説明
星暦699年―文武帝3年のこと。時の大臣・藤原不比等は、朝廷内に強大な権勢を掌握し、ついには気疎い存在であった修験者・役小角を大島へ配流した。小角なき金剛山の中で、天与の魂を享受された若き指導者・宇宙皇子は、汚濁した世を憂い不比等暗殺へと疾る―「大臣、覚悟!」鬼笛を振り翳し斬りつけた刹那、皇子の前に現れた一群の兵士たち。その人智を越えた力の前に皇子の目論見は破れたかに見えたが…。1000万部突破を誇る大ベストセラー「宇宙皇子」にファン待望の番外編ついに登場。今、新たなる伝説が生れる。