内容説明
プロのミュージシャンを目指す高校3年の僕、水町涼は七里ヶ浜のスタジオで悠子と出会った。ピアニストとして将来を期待される音大生のお嬢。その大人っぽさと時に見せる少女のような無邪気さに僕は恋に落ちた―。孤独な過去を持つ僕と将来に迷いを抱える彼女は、音楽を通じて心を通わせてゆく。だが生きてきた境遇が違いすぎる二人の前には、やがて壁が立ちはだかり…。人生のほろ苦さと青春のきらめきを描く傑作恋愛長編。
著者等紹介
喜多嶋隆[キタジマタカシ]
5月10日東京生まれ。コピーライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家に。スピード感溢れる映像的な文体で、リリカルな物語を描き、多くの熱烈なファンを獲得している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おしゃべりメガネ
83
読んでいる間も読み終えてからもずっと違和感が残り続けており、その要因ってなんだろうと思ってました。きっと主人公「リョウ」が高校3年だからなのかもしれません。少し年上の音大生「ユウ」に惹かれ、お互いに距離を狭めていく二人の物語ですが、主人公が高校生というトコにちょっと無理があるかなと。「ユウ」との恋愛展開はさておき、彼女の特殊な事情に関わっていく過程は限界があるのかなと。主人公の年齢がきっと同じ大学生や社会人ならもう少しすんなりと読了できたかもしれません。サーファーの「ヒロ」がとても不憫でなりませんね。2024/06/30
逍遥遊
4
96-18-20170527 う~ん、高校生という年齢設定はいかがなものか。もう少し年齢設定が上の方がしっくりいったんでないのかな? 性春小説だなぁ~2017/05/27
きみどりんぬ
4
バンドマンの高校生とピアニスト大学生の恋愛もの。最初の出会いから途中まで楽しかったんだけど、やっぱり立ちはだかる壁の部分でいやな思いもあった。高校生の涼が妙に大人びてて・・・。 周りの大人や同級生が良いです。2011/10/26
うがり
2
なんか涼は自分と同じ年とは思えないくらい大人びていて、クールでした。高校の軽音部の話とは違い本気で音楽と向き合っていたり、飲酒したり、セフレがいたり、大人っぽい作品でした。2011/09/11
takaaki
1
文章がサラッとしていて、滑らかで、読みやすいので、喜多嶋隆さんの作品にははずれは有りません。風景描写がいい。湘南の風景が目に浮かびます。星3つ。2015/12/06
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