内容説明
湘南、ニューヨーク、シンガポール…それぞれの街、そこに漂う「香り」に包まれた、4つのラヴ・ストーリー。ボーイッシュな女性から微かに感じられたジャスミンのコロン…一瞬にして恋に落ちた湘南ボーイ。女性シェフの炒める玉ネギの香りに癒やされるNY市警のワケあり刑事。プールの匂いから初恋の甘酸っぱい記憶を呼び起こす青年―。ときにエロティックに、ときに爽やかに「恋の香り」を描く傑作短篇集。
著者等紹介
喜多嶋隆[キタジマタカシ]
1949年5月10日東京生まれ。コピーライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家に。スピード感溢れる映像的な文体で、リリカルな物語を描き、多くの熱烈なファンを獲得している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おしゃべりメガネ
81
こちらは『香り』に包まれた4つのステキなラブストーリー短編集になります。定番かつスタンダードのド直球なラブストーリー展開の中に、ちょっぴりエロチックなエッセンスも綴られ、その描写が『香り』のステキさを更に際立てています。とはいえ、喜多嶋先生の作品ですから、基本的には爽やかな雰囲気でしっかりと包んでくれていますので、安心して読めていけます。個人的にはやはりタイトルにある'ジャスミン'の香りの話が良かったかなと。過去において、観た景色や当時聴いていた音楽も記憶に残りますが、香りというのもあるかもしれませんね。2024/06/22
ソラ
6
内容(「BOOK」データベースより) 湘南、ニューヨーク、シンガポール…それぞれの街、そこに漂う「香り」に包まれた、4つのラヴ・ストーリー。ボーイッシュな女性から微かに感じられたジャスミンのコロン…一瞬にして恋に落ちた湘南ボーイ。女性シェフの炒める玉ネギの香りに癒やされるNY市警のワケあり刑事。プールの匂いから初恋の甘酸っぱい記憶を呼び起こす青年―。ときにエロティックに、ときに爽やかに「恋の香り」を描く 2009/07/15
おおた
3
爽やかで読みやすい。表紙の女性に惹かれて購入してしまった。 自分の香りに関する記憶を思い出すと嫌なこと思い出してしまったからしばらくは読み返さないかな。
おびこ
3
どれもあっさりしつつもキュンポイントがたくさんあった。前半2作品が私は好きです。今回は主人公が日常嗅ぐ懐かしい臭いに爽やかな恋が混ざりあってます。今回も読み終えた後のほどよい疲れが心地よかった!それぐらい集中して読んでました!2012/01/12
あべちゃん
2
いつもの喜多嶋さんの感じですが、少々エロティックな描写が多く、これもまた良しです。ほんわかと読めました。2013/06/05