角川文庫<br> 混沌〈上〉新・金融腐蝕列島

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角川文庫
混沌〈上〉新・金融腐蝕列島

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  • サイズ 文庫判/ページ数 477p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041643228
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

産銀、芙蓉、朝日中央の大手銀行3行が経営統合を発表した。世界一のメガバンク誕生に、内部抗争のつづく大手都銀・協立銀行は騒然となる。焦る経営陣は、首都圏を基盤とするあけぼの、中京圏に強い東亜の中位行連合に割り込もうとし、アライアンスの頭取特命を受けた広報部長の竹中治夫は折衝に乗り出す。銀行マンの意地とプライドを賭けた駆け引きが始まった!金融再編の暗部を迫真のリアリティで描いた経済小説の傑作。

著者等紹介

高杉良[タカスギリョウ]
作家。1939年東京生まれ。専門紙記者・編集長を経て、75年『虚構の城』でデビュー。以後、綿密な取材に裏打ちされた企業・経済小説を次々に発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

285
不倫話多め。銀行統合に向けた中間管理職の四苦八苦がひたすら描かれる。誰かがこう言ってたらしいぞ、とか、いや、あの人はこう言ってるらしい、等々、竹中の長所は早耳なだけで、物事は結局なるようにしかなっていない感もなきにしもあらず。妙に人事関連の情報キャッチが早く、結構都合よく利用してもいる。相変わらず楽しいのが鈴木顧問の存在。まだ元会長室に籠城していたことにビックリ。端から見ていると、何故追い出せないのか不思議でしょうがないが、現実だとこれくらい近視的な対応しか出来ないものなのかもしれない。2020/11/02

キムトモ

56
電)二昔前大手銀行の合併が盛んに行われたことを思い出すなぁ〜が感想。主人公が勤める協銀の合併話。主人公竹中も広報部長に出世し、主担じゃないのに合併騒動に巻き込まれ右往左往。竹中広報部長が言うことは正論なんだけど…会社には色んな人間がいますから正論言わない方の心情の描写がもっと欲しかったなぁ〜(ノ-_-)ノ~┻━┻竹中広報部長よ〜上層部にも部下にもこんだけ人望があって立ち回るのなら次期次期頭取ですかねー2018/07/31

sayan

11
金融腐蝕列島シリーズは、迫力ある金融現場のやりとりが好きでファンになった。が、その後、本書も同様だけれど、主人公と元部下との性描写などあまりの多さにちょっと食傷気味だ。そういった場面…あえて必要なのか。なんだか一昔前の経済小説を読んでる気がする、2000年代の作品なのに。そのため、銀行同士のプライドや主導権争いのせっかく迫真迫るやり取りやストーリー展開に水を差す…。まあ、このあたりは読み手の好みによるのかもしれないけれど。さて、本書(上)では三行統合に合意したところで終わるが、ここから下巻の展開が楽しみ。2018/07/16

shirou

6
シリーズのこの作品から、未読でした。 銀行再編について、臨場感たっぷりに描かれています。 そう言えば、その頃に銀行がいっぱい合併したな・・・くらいの記憶しかありませんでしたが、作品同様に色んなドラマが有ったのだろうなと思わせる作品デス。 どことどこがくっつき、どこがどこを吸収するのか・・・ 間で翻弄される竹中氏はどうなるのか 下巻が楽しみデス。2014/01/25

茶利

4
銀行再編の裏には、役者がたくさんいたのでしょうね。後半はどうなりますか、期待してます。2019/05/27

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