内容説明
今川家当主に甥・竜王丸を据えた伊勢新九郎(北条早雲)は、所領を得て興国寺城主に封じられた。関東に覇を唱えるという遠謀を抱く新九郎は、隣国・伊豆を奪取する機会を窺う。衰えたとはいえ、幕権を担う堀越公方の存在がそれを阻んでいた。京都では、次期将軍をめぐる対立が激化し、情報戦を制した新九郎は遂に大義名分を得る。宿敵・足利茶々丸との死闘の行方は―。後北条氏五代百年の礎を築いた戦国大名の知謀を描く歴史長編。
著者等紹介
南原幹雄[ナンバラミキオ]
1938年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。73年、『女絵地獄』で第二十一回小説現代新人賞、81年、『闇と影の百年戦争』で第二回吉川英治文学新人賞、97年、『銭五の海』で第十七回日本文芸大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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