内容説明
武田家が滅亡し、信長が本能寺に斃れた。天下の政情が激変するなか、真田昌幸は信州に自立し、領国経営に邁進してゆく。慶長五年、太閤秀吉の遺命により、打倒家康に起った昌幸は、石田三成、直江兼続と連携し、次男幸村とともに、徳川の大軍を上田城に拠って迎え撃つ。天下分け目の関ヶ原に奇謀を揮った知将の戦国魂を描く、雄渾の大型歴史巨篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
47
真田幸村よりも、真田昌幸。真田昌幸よりも真田幸隆が好きな私としてはとても楽しく読むことができました。正直上巻は「真田幸隆」が中心に描かれていて、小豪族が武田という大きな家で頭角を現して行く様子が描かれ読み応えあり。南原氏の一連の武将シリーズでは一番いい作品(^^)2012/04/08
ほうすう
14
タイトル通り下巻では昌幸が主人公として活躍する。長篠以後、早々に武田に見切りをつけ始めているあたり父幸隆との考え方の違いが見えてきて興味深い。ただ謙信が手取川後に武田を攻めに行くという展開はなんで?と思ったし謙信の死を昌幸の幸運にするのはいかがなものか。ありゃ信長の幸運でしょうよ。昌幸と秀吉が謎に親しかった点や関ケ原の東西分断策は晩年の秀吉と昌幸が練り上げたものであったという展開など斬新でこれはこれで面白かったが、全体的にあっさりしすぎていてラストもも急にふわっと終わってしまった印象。2022/08/31
ひかりパパ
7
上巻は昌幸の父幸隆のお話が中心。武田信玄、上杉謙信、北条氏政、石田三成、徳川家康、豊臣秀吉など戦国時代のオールスターが勢ぞろいし大変面白いストーリーである。こういった大物武将を相手に一介の小豪族である昌幸が知恵を絞り外交と知略で生き延びる様は小気味良く痛快である。中小企業が大企業を相手に互角に戦う池井戸潤の「下町ロケット」と共通する面白さがある。2016/01/28
シュナイダー
1
上下巻合わせて八百五十ページの大長篇だが、退屈することなく読了。上杉、徳川、北条の大勢力に囲まれながらも、知謀などを武器にして小が大に挑む姿に素直に感動。また現日本に欠けている?インテリジェンスも活用して、真田家をつないで行く為に、主君を変えていく姿には執念と先見性にはある種の人間としての怖さを垣間見た。2016/05/02
姫稟
0
家族であれ敵味方に分かれ、2017/10/15
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