内容説明
家康が天下人となって以来、江戸は急速に開発が進むが、江戸城拡張にともない、柳町で一番大きな遊女屋〈江戸屋〉も元誓願寺前へ移転を余儀なくされた。〈江戸屋〉の主人・庄司甚内のちの甚右衛門は、遊女集めと女体吟味に奔走する傍ら、生涯の使命である、江戸への遊廓開設に向かって運動を続ける。向坂一味のいやがらせや女歌舞伎、湯女風呂など新興性風俗業との競合にあいながらも、日本一の遊廓に発展していく吉原の草創期を描いた傑作長編時代小説。
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