内容説明
徳川、豊臣がいまだ、にらみ合いを続ける慶長16年初夏、東海道を江戸へ向かう2人の女がいた。その名はお藤とお菊。あまりの美貌のためか、雲助たちに襲われるが危うく幕府老職土井利勝に助けられ、そのもとで奉公することになった。やがて働きを見こまれ、2人はついに江戸城へ召し出されるが、その正体は、実は豊臣方真田幸村が送り込んだ有能なくノ一であった。女だけの世界、江戸城大奥に華開く、しどけない肢体、闇に走る妖しい影。狂おしいまでに淫術渦巻く禁断の時代小説。
徳川、豊臣がいまだ、にらみ合いを続ける慶長16年初夏、東海道を江戸へ向かう2人の女がいた。その名はお藤とお菊。あまりの美貌のためか、雲助たちに襲われるが危うく幕府老職土井利勝に助けられ、そのもとで奉公することになった。やがて働きを見こまれ、2人はついに江戸城へ召し出されるが、その正体は、実は豊臣方真田幸村が送り込んだ有能なくノ一であった。女だけの世界、江戸城大奥に華開く、しどけない肢体、闇に走る妖しい影。狂おしいまでに淫術渦巻く禁断の時代小説。