内容説明
あたし、アルバイトをはじめたの。プライベート・コールガールをはじめたの。以前恋人だった人だけをお客にするの。見知らぬ男性と寝るなんて絶対にいや。2時間3万円。2年ぶりに電話してきた街子が言った。あたしたちは恋人同士じゃないの。お互い知っているけど、もう他人なの、プライベートな他人なの。今はお金で愛しあう関係なの。男と女とベット。ポンとはじける乾いたラブ・ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
50
いつものSFではない、著者の別の一面がうかがえる短編集。SFの場合だったら、ドロドロ、グチャグチャの怪生物の描写がいつものパターンだが、さすがにトレンディドラマ的な(本書は1987年発行です)18歳以上対象・恋愛テーマの作品。非常に書きっぷりが垢抜けていて、登場人物もドライそのもの。まぁ、こういう愛の形もアリだったのか、と思わせるが、全然超常的なところがなくても、こういうストーリーは、やはりSF作家でなくては思いつかない種類の発想なんだろうなぁ。「恋しい彼の2DK」が、なぜか一番印象に残った作品。2020/11/25
1977年から
3
1987年
丰
3
Y-202007/05/05
洪七公
1
読了1988/02/04
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