内容説明
熱海の網代に軽井沢のセンセを訪ねた浅見光彦は、和菓子店“月照庵”のママから、奇妙な事件の解決を頼まれる。姪・曾宮一恵は、実家で両親と共に毒入りワインを飲んで倒れているのを発見され、ただ一人生き残った。一家心中かと思われたが、彼女は臨死時に幽体離脱して犯人の姿を見たのだという。「紫式部に乾杯」という謎の言葉を手掛かりに、宇治へ向かった浅見を待っていたのは…。和菓子をめぐる哀しくも美しきミステリー。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
東京都出身、現在は軽井沢に在住。1980年、『死者の木霊』を自費出版してデビュー。82年には、浅見光彦が初めて登場する『後鳥羽伝説殺人事件』を上梓。以来、全国を旅して日本人の心の琴線に触れるミステリーを書き続けている。2006年4月に刊行された『棄霊島』で名探偵・浅見光彦は100番目の事件に挑戦。07年、全著作累計部数が1億部を突破。08年3月、第11回日本ミステリー文学大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。