内容説明
名探偵・浅見光彦のもとに届いた一通の手紙から、芳香が立ちのぼった。「四月十日午前九時、栃木市の幸来橋に来てください。でないと、私は死ぬことになります」。新進気鋭の調香師殺害事件に巻き込まれた浅見は、十年前に起きた、天才調香師殺害事件との奇妙な符合に気づく。華やかな香水産業の裏側、熾烈な開発競争の暗部、手探りで進む浅見の前に現れた三人の美女は、絢爛たる香りで名探偵の嗅覚をも狂わせていくのだが―。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
東京都出身、現在は軽井沢に在住。1980年、『死者の木霊』を自費出版してデビュー。82年には、浅見光彦が初めて登場する『後鳥羽伝説殺人事件』を上梓。以来、全国を旅して日本人の心の琴線に触れるミステリーを書き続けている。2006年4月に刊行された『棄霊島』で名探偵・浅見光彦は100番目の事件に挑戦。07年、全著作累計部数が1億部を突破。08年3月、第11回日本ミステリー文学大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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クロネコバス
12
人気の浅見光彦シリーズ(らしいです)。初読みですみません(^_^)a。携帯電話初期の設定で、使いこなせてないのが残念でした。wikiによると、国広富之、水谷豊から最近では中村俊輔、速水もこみちまでが演じたらしく、しゅっとしたイケメンイメージ。読んでいる間は、もうちょっとボンボンでブルゾンちえみの後ろの人のイメージだったかなぁ。2018/01/11
しんた
12
割と最近の作品でメールも登場する。鉄板の冒頭シーンが衝撃的過ぎて読まずにはおられない。テーマが香水ということもあり、華やかさが彩る。ただ設定が入り組みすぎで終盤著者が出自を間違っていたりする。動機トリックはいつも通り期待はできない。栃木ガイドマップ2017/01/29
330
6
久しぶりの「浅見シリーズ」。いつもながら読みやすく。そして舞台は我が栃木県。2014/03/28
てふてふこ
5
シリーズに出てくる刑事役は好きになれる人となれない人、結構はっきり分かれますが今回の山北さんは駄目でした。香水をメインに東京から栃木へ行ったり来たり忙しい浅見さん。「風蔡の城」の登場人物が出てきた時は年齢の問題どうする?!と思ったが、ノータッチで安心しました・・。2010/12/14
ひまわり
4
久し振りの浅見光彦。2023/10/20