内容説明
天才ピアニストとして期待されていた輝美は、ある日突然失明した。音楽に生きがいを求めて厳しいレッスンにも耐える日々のなか、彼女の周りで次々と人が殺される。美しいピアニストに近づく男たち。気配と音だけが彼女の疑惑を深め、やがて恐ろしい真相が見えてくる…。人の虚実を鮮やかに描いた傑作短編集。表題作ほか四編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
25
短編5本収録。表題作「盲目のピアニスト」は勝手に期待し過ぎてしもた(苦笑)きっと、タイトル買いした人も多いはず!?決して悪いわけでなく「これ、もうちょっと膨らませて、長編で読みたかったなー」ていう感じ。実際、テレビドラマでは「信濃のコロンボ」シリーズにアレンジされて、2時間楽しめる形に仕上がってたみたいやし…。あと気になったのは「想像殺人」どことなく、逢坂センセの精神系作品っぽい。ラストの方の恐怖フレーバーは楳図センセ系?なんて思たのはうちだけかしらん??2018/11/18
涼
10
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2018/10/post-f22d.html2018/10/24
sun
7
書名に釣られて読んだが、残念ながらイマイチのミステリーばかり。視点は面白いのもあるけど…。2013/10/31
しんた
5
著者の短編はつまらない。一作目が長編だったらよいと思う。中途半端2013/03/26
Joao do Couto
4
中村梅雀版「信濃のコロンボ」の原作が含まれた短編集。「盲目のピアニスト」、「愛するあまり」、「陰画の構図」、「想像殺人」、「濡れていた紐」。最初の三篇が原作。昭和61年に出版されただけあって、その頃の雰囲気がある。「濡れていた紐」の舞台はさる温泉旅館なのだけれども、なんだか昨年度法事で泊まった伊那市にある旅館を思い出した。それから、「想像殺人」は世にも奇妙な物語のような異色の作品。2021/01/30