内容説明
美少女棋士今井香子は新幹線の中で、見知らぬ男から一通の封書を預かった。6日後、男は死体となって発見されたことがニュースで報じられ、数日後、香子もまた何者かに襲われた。彼女の危機を救ったのは、兵庫の山奥から行方知れずの父を探して上京していた江崎秀夫。天才棋士といわれた父の血を引いて、将棋の腕前は、素人とは思えないほど冴えていた。封書の中身は「九段の件―」と書かれ、将棋連盟理事長、北村のサインのある念書だったのだ。そして、将棋界の大物、柾田圭三九段の家で起きた第二の殺人!謎の念書に秘められた驚くべき事実。本格派の偉才が贈る感動の異色サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
21
いつになったら浅見光彦が登場するのか!?と思いながら読んでいたワタクシ。コレ、浅見シリーズやなかったのねーw将棋界ミステリ。登場する棋士たちや描かれている業界の内情等々かなりリアルな感じなので、将棋好きな人ならニンマリする部分がところどころにあるはず。うち的には、将棋と政治のつながりが唐突っぽい感じがしたんやけど、その世界を知ってる人にとってはスッと受け入れられる話なんかな。終盤の柾田九段(升田幸三がモデル)の対局シーンがエエ感じ。カッコ良い終わり方。2018/07/15
ごへいもち
11
浅見ものではないけど主要な登場人物が浅見っぽい。なかなか面白かった。よくもこんなに書けるものだと思ったけどあとがきを読むと当時は棋界に知り合いが全くいなかったとのこと。それで遠慮なく書けたのね2011/03/26
蕭白
10
久しぶりに読みましたが、何か新鮮でした。将棋の世界が絡んでいたけど、本筋にはあまり関係なかったように思いました。少し謎めいた主人公の爽やかさが良かったです。2016/02/18
ひまわり
7
将棋の世界。楽しく読了!!2022/07/26
しんた
6
学生時代に読んだ気がする。推理小説というより、将棋の話。この手の話に必ず登場する破天荒升田幸三。微妙に登場人物の名前をずらしてるのは、山崎豊子ぽい。今回は旅情も光彦も登場しないし、将棋知らない人はつらい作品。2019/12/31
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