内容説明
死期が近いと悟った瀬川老人は、息子捜しをぼくらに依頼。息子に会って過去の秘密をすべて明らかにするためだ。動き始めたぼくらは、大物財界人周辺の、壮絶な人間関係に巻き込まれていくが…。息子との対面をはたし瀬川は亡くなり、彼の遺言通り涙のないさよなら会が開かれた。懐しい顔ぶれが集まり瀬川を偲んだその会を、KOBURA記念日と名づけて継続していこうとぼくらは誓い合う。友情、スリル満載の、ぼくらシリーズ、記念すべき20冊目。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たるき( ´ ▽ ` )ノ
49
面白かったけど、今回は切なさのほうが上でした(´;ω;`)しかし、まだ続くこのシリーズは、どんな形で終わるんだろう?楽しみ!2015/12/31
やなぎ
12
瀬川さんの弟の話。そしてついに瀬川さんが…。また泣いてしまった。メインストーリーよりも、そっちのインパクトが強かった。70点。いよいよ次回はイタリアだ。2020/10/23
ココ
12
再読。ぼくらの学生時代の戦闘誌の集大成、最高傑作。七日間戦争、あの始まりの物語から6年間、ずっとぼくらの味方でいてくれた、瀬川さんの最期。まさかそんな運命を背負っていたとは…。瀬川さんは誰よりもぼくらのことをよく見ているし、見守り続けていた。愛しい人との別れは避けられない、これを言える瀬川さんはやっぱり強くてカッコよくて。今までぼくらが出逢った人たちを思い出した。英治が誘拐された時、初めて動揺する相原くんがいいなぁと思った。全巻読み返して1番の発見は相原くんがこんなにかっこいいとは知らなかったことかな。2020/05/11
あゆか
3
今年も年越しできると思ったのに・・・。瀬川がいなくなると、やはりさびしい。瀬川の意外な過去にも驚かされた。2012/11/11
いづみ
2
瀬川老人の過去と別れ。懐かしい面々も顔を出しての大きな物語となりました。今回の悪役の唐突過ぎる改心には違和感があるけど、物語を終わらせるためには必要だったのかな?2011/03/03