内容説明
夏休み、ぼくら14人は鈍行列車の旅を計画。行き先は定めず、でたとこ勝負の気楽な旅だ。が、途中出会った自殺しそうな男女が気になり追っているうち、ぼくらが追われている気配が。いったいだれが?どうして?見えない敵を相手に、ぼくらの戦いが始まった。明日なにが起こるかわからない旅は、人生と同様とってもミステリアスだ。冒険、友情そして恋。待望の書き下ろしぼくらシリーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たるき( ´ ▽ ` )ノ
54
ぼくらシリーズ、これで何冊目なんだ?一応、毎回事件が起きるんだけど、この仲間たちの関係性にしか興味がない(笑)まだしばらく読み続けるだろうな。2015/11/03
やなぎ
11
シリーズ再読中。これは点数から書くと、80点。なぜ高評価かというと理由は単純で、僕が鉄道の旅が好きであることと、前に住んでいた甲府が出てくること。僕がつける点数は気分次第でもあるし、かなり適当ってことだ。アテにしないように。再読だけど20年以上前に読んだのですっかり忘れていた。白血病のクラスメイトが登場したり、家出小学生が仲間になったり、心中カップルを追いかけたり、大いに楽しめた。携帯電話という単語が登場したが、まだ普及していない頃の話。だからこそのすれ違い。英治はモテてひとみが嫉妬。柿沼も。いいなぁ。2020/10/19
ココ
10
再読。今さらだけど改めてすごく、ぼくらの関係性ってすごいと思った。別の高校に通う男子10人女子4人が、何日も一緒に行く当てのない電車の旅をする。中1のあの夏、共に戦った7日間からずっと、ぼくらは一つなんだなと思う。ただ楽しい時間を共有しているんじゃなくて、全員が全員を大事に思ってること、命をかけて守ろうとしていることがひしひしと伝わってきた。誰一人として欠けちゃいけないと、自信を持って言える仲間だと思う。羨ましがる登の気持ちがよく分かった。でも、微かにすれ違っていく関係もあって、そこがまた胸に響きました。2020/05/08
おくてつ
3
ぼくらシリーズ第15弾。 夏休みの鈍行列車の旅。 受験生の年だったので、初版ではなく、平成6年1月20日発行の第5版にて。2024/08/14
葉
3
風邪を引いて、ここのところあまり本を読めていない。14人で鈍行列車に乗る計画を立てるところから始まるが、実際に、自分も鈍行列車での旅行をやってみたいと思った。ただ、この本で書かれている自殺しそうな男女や追いかけられる立場になるような展開はごめん被りたい。東京で降りたら心中はしないという読みなどは登場人物の特徴を如実に表しているような気がした。手帳に1億円の値段をかける鼠小僧との会話のやりとりも面白かった。京都の舞台は個人的に知っているので、情景を思い浮かべやすかった。2017/12/03