内容説明
中学2年生2学期の秋。ぼくらの仲間安永は、療養中の父親のかわり、きついバイトで家計を支えて、学校を休みがちだ。“安永を助けよう”と、相原、英治、久美子らは一致団結、中学生でも出来るお金もうけ作戦を練り始める。占い師になりすましたり、アンポ・クラブを結成したりと、ハンパじゃないヤバイバイトをこなしていたある日、ぼくらは「本物の殺人事件」に出会ってしまった…。笑いとスリルと冒険がいっぱいの、ぼくらの学園物語第5弾「七日間戦争」につづき、爆発的人気シリーズ、おまたせ書き下ろしです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たるき( ´ ▽ ` )ノ
53
このあたりから政治が絡みはじめて、話が難しくなっていくんだよね。それでも「ぼくら」の関係性が気になって、続きを買ったなぁ(*^^*)2015/10/09
山口
18
25.6年ぶりに“ぼくらシリーズ”を読みました。当時図書室に綺麗な司書さんが働いていて、仄かな恋心を抱き(あくまで仄かな恋心です)司書さん逢いたさのちょっと不埒な動機で読書を始めた私でした。「危バイト作戦」の内容は、家計が苦しく学校を休んでアルバイトをしる友達のために、お金を稼ごうとする仲間たちのお話しに殺人事件を絡ませた物語。お金を稼ぐ方法があまり感心しないのと、中学生の話に大人が躊躇なく乗りすぎなのがちょっとどうなのかなぁとは思いますが、懐かしいなぁと思いながら、楽しく読まさせていただきました。2020/03/26
山田
11
うーん…。7日間戦争の頃は子どもvs大人の構図が上手くハマっていたけど、今作は子どもの遊び心とか反抗心を超えて、大人をおちょくっているように見えた。仲間意識は大切なんだけど、だからといって大人をリアルに騙すのはどうかと思う。勧善懲悪というより、悪に対して小狡い浅知恵で勝つみたいな感じ。僕はあんまり好きじゃないなぁ。2021/08/05
ココ
10
再読。登場人物の個性が引き立ついい話でした。安永の男前だけどまだ強がりたくなる年頃な性格、相原や安永、日比野を羨ましく思う英治の葛藤、両親を憎みながらも苦しんでいるのを見て心を痛める久美子。中学生だから感じる一人一人の思いに共感しながら、ブレずに戦うぼくらを一層好きになりました。昔読んだ時よりも面白かったかも。瀬川さんかっこよかったな。昔は、相原くんがこんなにかっこいいとは思わなかったけど、改めて読んで、相原くんの頭のキレの良さに感服しました。2020/04/26
やなぎ
3
薄いので2時間もしないうちに読み終えてしまった。3冊しか鞄に入れてこなかったので、あと1冊はゆっくり読もう。相変わらず、大人に反抗する中学生の話。今どきの親はスマホでゲームばかりやっていて子供に無関心だろうけど、この時代は親を含め大人に対するストレスを抱えている子供が多かったのだろう。大人をやっつけたいと思っている中高生にとって、爽快な気分になれる話。教師、政治家、ヤクザ。かなり無理があるけれども。あと、父親が泥棒という滝川ルミが初登場。確か、今後の作品で鍵を開けたり活躍する人だ。子供心があれば70点。2020/10/06