内容説明
宝町商店街は、戦後裸一貫で出発してがんばってきた店主たちも年をとり、そろそろ息子や嫁の時代となっている。8月初め、その老人たちがバス旅行に出かけた。お祭騒ぎでバスが出発してから数時間後、老人たちを誘拐したという電話が入る。身代金は1人あたり500万円。20人もの老人を、バスごと誘拐!その手口は!隠し場所は!はたまた身代金受け渡しの方法は?大島衣料店の孫で大学生の俊也とそのガールフレンド榛名は、探偵役となって捜し回るが…。奇抜な着想にユーモアと諷刺をからませ、あっと驚く結末まで、軽快なテンポで読ませる長編ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たか
45
『ぼくらシリーズ』で有名な宗田理の作品。 商店街のバスツアーで出掛けた隠居老人20人が誘拐にあった。身代金は1人あたり500万円。20人もの老人を、バスごと誘拐した手口やその隠し場所、そして身代金受け渡しの方法など、あっと驚く仕掛けが楽しい。軽快なテンポで読めるユーモアミステリー。C評価2019/02/17
夢現
1
トラベルミステリーとコミカルの混じった様な宗田理らしい作品。2018/09/01
夢現
1
頭によぎった展開を疑いながら読み進めてくが、誘拐よりもその裏で起きていることが本筋。2015/06/12
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