角川文庫<br> 中国火車旅行

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角川文庫
中国火車旅行

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  • サイズ 文庫判/ページ数 235p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784041598054
  • NDC分類 292.2
  • Cコード C0195

内容説明

中国5万2000キロの鉄道網のうち、黄河・揚子江の二大河を渡って「食の広州」へ至る北京―広州2313キロ。もっとも雄大な上海―烏魯木斉、車中3泊4079キロ。大連―瀋陽―哈爾浜944キロ。山険しく谷深く、427のトンネルと653の鉄橋を有し、ループ線やS字カーブが連続する、成都―昆明の山岳路線「成昆線」。広大にして没有時間の国を火車で行く、珍にして快、きわめつき鉄道の旅。

目次

第1章 北京―広州2313キロ
第2章 上海―烏魯木斉(ウルムチ)4079キロ
第3章 大連―哈爾浜(ハルビン)944キロ
第4章 成都―昆明1100キロ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

106
宮脇俊三氏による中国鉄道紀行。'85年~'87年のものなのでいささか古いのだが、火車(汽車)旅の醍醐味は十分に伝わってくる。この頃はまだ、中国国内を自由には旅行できなかったようで、色々と不自由かつ割高でもあるようだ。例えば、10日間の旅行費用が57万円もしており、当時の中国の物価水準からすれば、これはもう法外な値段だ。また、酔狂にも鉄道に乗るためだけに中国に来たというのは、ほとんど理解されることではなかったようだ。けだし「鉄道趣味とは、鉄道が斜陽化するにしたがって発生・増大するもの」なのだろう。2014/04/19

スプリント

11
著者の旅行記は読みやすく、現地の光景や時代感も伝わってくるので大好きです。 まだ外国人が自由に旅行ができなかった時代の中国列車旅行です。2021/10/17

アメヲトコ

11
単行本88年刊。85年から87年に3度にわたって中国の鉄道を旅した旅行記。まだ改革開放も途上の時期で、市場のようなみすぼらしい上海駅、ガイド必須の国内旅行、蒸気機関車の貨物列車が行き交う線路、日本よりもはるかに安い物価、まだ国交のない中韓など、色々と隔世の感があり、今となっては貴重な記録になっています。2020/02/07

さっと

9
「私の場合、鉄道に乗ったことがないとは、その国に行ったことがないということでもある」というのっけから発症しているわけだが、中国の鉄道網は五万二千キロ(当時/ちなみに著者が完乗した国鉄はおよそ二万キロ)にもおよび、お察しのお国事情から、国営旅行者のガイド付きで途中下車といった小回りが利かない中でも、よく乗り、よく食べ、よく居眠りし、よく観察しておられる。あとがきではもっと乗りに行きたいと書かれているが、中国の乗り鉄に関してはこの小編かぎりのようである。2017/12/09

topo

7
広大な中国を縦横に走る汽車旅の旅行記。1985年~87年のものなので現在とは外国人旅客の扱いも異なるだろうけど、その違いも含めて面白い。惹かれたのはシルクロードを走る西安―烏魯木斉(ウルムチ)。かつては馬やラクダが絹を運び、現在は鉄の馬が人と物資を運ぶ。ロマン✨ 2020/02/12

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