内容説明
“悲しみがとまらない”“シングルアゲイン”“駅”等々大ヒットソングをモチーフにした、12のラブストーリー。理想的な恋愛とそれを彩る女友達との過不足ない友情。その両方が備わった、輝やかしい「青春」を得るために、ひたむきさと計算を同時進行させる女の子たちの、小さな戦いの物語。大ロングセラーの待望の文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
88
懐かしいと思いを馳せてしまう曲。いやー、何度その曲を聴きながら涙を流したことか。そんな恋愛真っただ中だったことを思い出しながら読む小説は、どうしても自分の経験も重ねてしまう。いつまでも一緒にいられると思っていた恋、自分から手を引いた恋。同じ時を感じながら過ごした相手は今どうしているのだろうと懐かしく思う瞬間が懐かしい曲を聴いた時なのだ。ごく普通の女の子でもやはり恋の駆け引きをしながら自分が最も輝けそうな恋を探す。それが女心であるのかも。メールや携帯が無い時代だからできた付き合い方だったんだと思う。2014/03/11
mori_mori
26
どの曲も懐かしく、お話しは私にとって遠い昔の事なのでほろ苦く感じました。ショートなので、さらりと流して読み終えました。ちょっと、感傷的にはなったかな? 2014/03/23
リッツ
23
ひゃー!懐かしい!ずーーーっと以前に買った本が出てきて再読。竹内まりや、杏里、松田聖子にウインク…当時のヒットソングをモチーフにした恋愛物語。友情と恋の間で揺れながらもしっかり計算して健気にしたたかに青春を駆け抜ける女たち。しかし時代だなぁ~自由なようで世間とか結婚を強く意識して…って書かれたのは30年以上も前?!納得。あ〰️私も若かったなぁ(笑) 2024/11/13
みっちゃんondrums
20
何故か実家の本棚にあった。妹のか、従姉が置いていったのか。タイトルに惹かれて手に取ったけれど・・・。バブル終末期の、特に女子短大生の恋の駆け引きのあれこれ。軽やかに生きていたように見えた女性たちの心の中もドロドロしていたんだ。懐古するよりも、恋の狂気にゾッとする話が多かった。2016/07/16
DICE-K
16
80~90年代の歌には背景が感じられる。歌詞だけ読んでも立派なショートストーリーだと思う。この本もきっと歌詞の世界を膨らませてくれるんじゃないかと期待していましたが… (続きはコメント欄で↓)2014/10/18