角川文庫<br> 紫色の場所

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角川文庫
紫色の場所

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  • サイズ 文庫判/ページ数 189p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041579091
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

このささやかな成功がいつまでも続いて欲しい。自分だけがいつも他人からちやほやされ、一流の仕事を山のように持っていたい―。不安と野心が交錯する売れっ子スタイリスト・見村ヒロミは初めて体験した「浄霊」に興味をもち、除々に新興宗教「久慈尊光教」に深入りしていく。心の平安、生活の安泰を求める現代の著者にとって、神の役割りはなにか。「宗教」と現代人の心の接点を細やかに描き、新境地を切り開いた傑作長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ともちゅん

5
思っていたより面白くて、一気に読んでしまいました。宗教の内部って、知りようがないから…古さは特に感じませんでした。2014/05/18

franc

4
ラストのオチが林真理子らしい。そして、主人公の考えにどちらかといえば近い私はホッとしたのも事実。思考回路が分からない人は、好きになれないものだが、ある種の説得力があったので、自分とのズレも楽しめた。2013/06/06

modern_life_is_rubbish

2
1985年。今リメイクしたら持たざる者がつけ込まれて入信し使い捨てられ、元の世界の居場所も失うという筋書きになるだろう。2023/08/14

noripon

2
80年代、林真理子が30歳頃に書かれた作品。アパレル業界のスタイリストが憧れの職業的に書かれてるのが時代を感じました。軽~く読める作品。2020/08/30

のりのり27

1
〈8050〉を読み、昔の林真理子作品を読みたくなった。若いころ読んだ世代です。ヒロミ26歳、売れっ子のスタイリストになりお金に苦労しなくなった。「不安」は常にある。ヒロミは新興宗教に誘われ興味を持つ。今の幸せが続くのならどんなことでもしたい。「幸福が続く」そんなことがあるのか。≪自分の欲望を否定するっていうことは、本当はとってもみっともないことなんだよ≫この言葉にぶっ飛んだ。林先生はやっぱ凄い。2023/09/08

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