内容説明
同じ列車に偶然乗り合わせた4人の女性。20代、30代、40代―年齢も境遇もまったく違う彼女たち。現在の生活に不満はないが、特別満足しているわけでもない。ただ、ほんの少しの願望を持っているだけ。その空想をそれぞれが想い描いている時、突然、列車事故で自分の空想が他人に取り込まれてしまった。ちょっとした出来事。それは、彼女たちの運命の歯車を少し動かしただけのようにみえたが…。男と女の不透明な時間〈上巻〉。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
14
~同じ列車に乗り合わせた四人の女性。それぞれがささやかな空想にふけっているとき、思わぬ事故が……~1992/12/15
KAZOO
12
阿刀田さんの物語にしてはかなりSF的な感じの作品です。女性の人格が入れ替わってしまいそれがどのような決着を迎えるか、確か東野さんにも似たような感じの作品があったように覚えていますが。どのようになるのか早く下巻を読んでみようと思います。2014/08/12
MIKETOM
6
列車の中、四人掛けの椅子。たまたま乗り合わせた四人の女たち。二十代、三十代X2、四十代。とここまでがプロローグ。この後に一人ずつ、各々の今まで辿ってきた人生が書かれている。どんな子供時代を過ごし、どんな価値観を育み、どういう経緯で結婚に至ったかといったようなこと。四人の共通点は既婚者であるということ、夫に不満があるということ、そして四人とも夢想癖があるということ。このへんが下巻への伏線になっている。本書は既読なので今後どう展開していくのか既に知っているんだけど、それでもまあ、続きを期待しつつ下巻へ。2019/04/26
𝓚𝓸𝓉𝓸
6
祖母の家の押し入れの奥深くにあったのをもらってきた。裏表紙のあらすじで下巻のネタバレされててちょっと残念。夫婦観だとか夫が女を下に見ていたりだとか古い価値観に思えるところもあるけれど、みんな自分の生活にどこか不満を持っているところは今もたいていの人に共通するんじゃないかなあ。下巻も続けて読みます。2016/03/20
ipusiron
1
1998/9/28読了
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