内容説明
“指名、竹下に”安倍有力の予想をうらぎり、中曽根裁定書の末尾には、竹下登の名が。二階堂の出馬宣言で、任期再延長の目論見を潰された中曽根の胸中に怒りの炎がもえた。影響力の温存に狙いをかえた中曽根の戦略にのり、派閥の渡辺や山口は、水面下の秘かな動きにでた。安・竹連携の分断で熾烈な争いは、前例のない話しあい、指名へと流れた。完全な白紙委任を求め静観する中曽根の掌の上で、指名を争う暗闘は、最終日深夜におよんだ…。
目次
遠雷―驚異304議席の勝利
誤算―驕り、売上税廃案に
激震―突然の出馬宣言
連携―元老への野望
疑心―揺れる合従連衡の策
対決―3者協議についに決裂
裁定―最後の長い1日