感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たか
7
かなり前のノンフィクションもの。ま5つのレポートを読むたびに胸が苦しくなった。両親含めて自己責任なのは間違いないとは思うものの、子供たちには全く罪はない。本当にいたたまれない思いになった。どの時代にも一家心中、自殺はあるものの、日本はセーフティーネットがある国なので、国や行政に頼ればいいと思う。人の命はかけがえないものだから。2020/07/15
VC
2
新聞記事の内容だけでは事件の真相は分からない。ローンの返済苦で一家心中した父親は無茶な借り方をしたのが悪く、15歳の少年の自殺理由は受験苦。そこまでの過程はだれも知らないままでいいのか?そんなことを問い詰めていく新聞記者たちの話。2012/08/19
ジョナ
1
記者たちの「真実を伝えたい。真実に少しでも近づきたい」という信念を持って、繊細に丁寧に大胆に、悩みながら取材を続けていく。ジャーナリズムの精神は、彼らに宿っていると心打たれた。中学生の自殺、父の蒸発、サラ金地獄、飢え死ぬ母・・・といううそ寒い出来事がレポートされていて、人間の愚かさと、一歩違えば誰もが足を踏み入れかねない危うい現実だということを教えている。昭和時代の、読者と新聞社とのつながりが暖かく感じられたのが救いでもあり、現代もそうであって欲しいというのが、私の願いである。2014/02/13
シャーリー
1
どんなセンセーショナルな事件もわたしたちは、時間とともに忘れていってしまう。この本に登場する記者たちは、そんな事件の数々を信念にもとづいて、丁寧に取材して、時には関係者を傷つけてしまうのではと危惧しながらも、真相により近寄るべく、繊細に丹念に取材を重ねる。彼らの努力に凄みを感じました。2013/08/26
Katsuaki Mori
0
2017/01/25-2017/01/282017/01/28