内容説明
シャワーを浴びた後、純白のバスタオルで身体を包み、オーソバージュをすり込み、肌色のシルクの下着をまとう。そして、冷えたグラス1杯のシャブリとシガリロを1本。自分を確実に幸せな気持ちにしてくれる小道具たちを配置して、阿里子は外出の仕度をする、男に会いにいくための。経済的にも、美貌にも恵まれている38歳。しかし、この1年位、阿里子の身辺は騒がしい。人生の秋の日にさしかかっている、と気づいた時、阿里子は潔い決断をする…。シリアスな問題をしゃれた会話体で、華麗な空間の中に浮きぼりにした長篇小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コガニ
5
阿里子について。わかるところもあるな、違うけど、どこかが似てるなと思いました。2015/07/03
りりこ◎へっぽこ
1
デヴュー作「情事」の夏から、人生の秋へと移ろいゆく‥‥‥‥。 そのことを意識して書いた作品なんだこれは! と、やっと気がついたわたしって、バカ‥‥‥‥‥。 今読むと、森瑤子しか描けない世界だよなとため息が出る。ゴージャスを描ける作家は他にもいるけど、デカダンスだわ〜。2015/07/06
山内正
0
翔と別れるのかしら、これから何回? 阿里子から電話で、男が出来てしまって うちの人とも上手くいってて大変なのよ 私三十九彼二十二 嘘じゃないわ 全部いいのよ終わりなんて言わないで それから阿里子から電話がこない 電話したら女房はいません、次に電話したら母はいません代わりますと父親が 妻は出ました何かご存知ですか? 念の為家庭教師の電話番号を 疑ってはいないんですか?と聞く おの大友君って貧相な小柄な男が万が一にもないと いま何処?彼といるの?そんなにいいの? セックス 全部いいの先の事など考えてないわ2024/06/06
山内正
0
結婚してる女が男と会う為シャワー浴びる ときめきは何事にも代えがたい スリップをするりと着てコロン付ける 男に会いに出かけるのねと娘が キスはするわでも舌絡ませるキスはしない じゃ何でシャワー浴びてるの でもあれはしない これから男に抱かれるって顔してる 不満もないのに会いたいわけ? はっきり言ったらセックスって 努力してみるわ 私を支えてくれるのパパは関係ないわ 解ってもらえると思ってないわ あるのよそう言うの 自分をけしかける様に靴を履き外に出た 後二度か三度会って別れられるかも2024/06/05
shi
0
☆☆☆2018/05/14
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