内容説明
坂口刑事は故郷の白馬村から急行「アルプス」で東京に戻る途中、乗用車が炎上している現場に遭遇し、運転士や車掌と協力して車の運転席から若い女性を救出する。ところが、その2日後、女性は肺炎で亡くなってしまう。そればかりか、女性を救助した車掌と運転士が相次いで命を落とす。この不吉な出来事の連鎖に不審を抱いた十津川警部は、一連の死を殺人事件と見て捜査を開始する―。傑作鉄道ミステリー短編集。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。65年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞受賞。81年『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞受賞。2004年には第8回日本ミステリー文学大賞を受賞。トラベル・ミステリーで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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桂 渓位
7
短編集。あずさ3号殺人事件に登場する長野県警の小野刑事は、いわゆる切れ者キャラではありませんが、朴訥で好感の持てる人物。この作品だけしか出てこないのは、もったいない印象のあるキャラでした。2020/11/16
kaizen@名古屋de朝活読書会
3
列車にまつわる4つの短編集。 標題(収蔵単行本名) あずさ3号殺人事件(ハネムーン・トレイン殺人事件) 急行アルプス殺人事件(恨みの陸中リアス線) 幻想と死の信越本線(幻想と死の信越本線,) 内房線で出会った女 さざなみ7号(ハイランド・トレイン殺人事件) 「急行アルプス殺人事件」は,人助けが殺人の始まりだった話。2012/08/15
キャサ
1
短編集
ほんたかん
1
旅行に行った先に関連する氏の本を……まあ、そんな時じゃないと読まないから読むのですが……もはやだれも言えないのかね「先生、読点(、)が多すぎます。読みにくいです」と。2012/03/26
かみかみ
1
昔の短編を集めた一冊。今よりも面白かった。2011/10/12