内容説明
日下刑事は、叔父・黒田信行のマンションを訪れた。彼の娘から、父と連絡が取れないと相談を受けたからだ。日下が部屋に入ると、そこには身元不明の死体が横たわっていた!現場に残された謎のアルファベットを手掛かりに、十津川警部は湖西へと飛ぶが、第2、第3の殺人事件も発生し…。―犯人の目的は?謎の文字の意味は?点が線へと繋がった時、恐るべき陰謀が浮かび上がる。傑作トラベル・ミステリ。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。65年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞受賞。81年『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞受賞。2004年には第8回日本ミステリー文学大賞を受賞。トラベル・ミステリーで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夢追人009
137
西村氏が本書の執筆を思いつかれたきっかけは恐らく「12×4」の表すメッセージが頭に閃いた事でしょうね。このタイミングの必然性は殆どないのですが、これはルブランの「813」の様に数字の並びの美しさが魅力的なタイトルの一種なのだと納得するべきでしょうね。黒田さんは50歳でまだまだこれからの人生だったのに元刑事でもあっさりと殺られてしまって誠にお気の毒でしたね。最後に執筆当時75歳だった西村氏よりも10歳若く設定された65歳の「久助ジイさん」は中々の大活躍ぶりで高齢者世代に大きな勇気と希望を与えてくれましたね。2018/02/25
桂 渓位
6
永遠の若手(笑)、日下刑事の見合い相手の父が事件に巻き込まれます。が、日下刑事の活躍は、いつも通りでした(^o^;)2021/03/27
pyonko
3
最近、三上本部長の疑問は至極まっとうだと思い始めた。警部の推理ってだいぶ無理があるなぁ。 2014/05/15
がんちゃん
2
あまがさき電子図書館2021/10/26
ひなの
2
楽しめましたが、オチの読める展開でした。2015/04/21