出版社内容情報
「SL、桜、二人の男女」被害者の記憶をもとに十津川警部が事件を追う!東京郊外で発生した若手カメラマン誘拐事件。しかし犯人からの要求はなく、3日後にカメラマンは保護された。十津川警部率いる捜査一課が事件を担当するが、事態は意外な展開に……。
西村 京太郎[ニシムラ キョウタロウ]
著・文・その他
内容説明
東京郊外で若手カメラマン誘拐事件が発生。しかし犯人からの要求はなく、三日後にカメラマンは無事保護された。十津川警部が被害者の身元を調べると、幼少時に河原で発見され養護施設で育てられたことがわかる。それ以前の彼の記憶は「SL、桜、二人の男女」という曖昧なものだった。十津川はこの記憶が事件に関わる鍵と睨み、捜査を開始する。その矢先、静岡の大井川鐵道で第二の事件が発生し…。傑作長編トラベル・ミステリー。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。65年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞受賞。81年『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞受賞。2004年には第8回日本ミステリー文学大賞を受賞。トラベル・ミステリーで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ビスコ
6
再読。とっくに桜の季節は終わってるけど、美しく咲き誇る桜が目に浮かぶ。 でも本当、タイトルに十津川警部ってある割に中々警部出てこないのよねコレ2017/07/23
ビスコ
6
忘れもしない、自分にとって初めて「自分の本」になった西村京太郎先生の作品。おばあちゃんに買ってもらった本。先生作品を読んだ順番でも、かなり最初の頃なので、奇遇ながら、自分の「記憶」としてかなり大きな位置を占める本。十津川警部のメインシーンは後半、とすらいえる構成で、前半は永井とテレビクルーの計四人の、桜巡りがメイン。事件が「SL、桜、二人の男女」という記憶を中心にした物、ということもあり、作中の風景は恐らくシリーズ全体を通じても高いレベルの美しさ。折しも、今は桜の季節。ドラマにしたら、映える作品だろう。2014/03/28
蛸
3
物語の大枠は面白かったのに、色んなところが時代錯誤だったりご都合主義だったりしてどうしても楽しめなかった。2019/11/23
ビスコ
3
少し前に読み終わった。もう何度目だろう、この本読むの。すっかりボロボロになっちゃったけど、それを有り余るほどに思い出深い一冊。 大井川鐵道、復旧したっていうし、乗りに行きたいなあ……2017/07/30
ちょん
3
初十津川警部シリーズ! 捨てちゃうからあげると言われた本の中にありました(^w^) 思いもよらないテンポで話が進んでく(笑) どれがスタートなのか分からないから、一先ずこれから読みましたが…警部、全然捜査してない…(笑)2016/05/21