内容説明
元刑事で私立探偵の橋本は、ある女性から河西弘という男を探して欲しいとの依頼を受け城崎へ向った。ところが河西は二年前の交通事故で既に死亡しており、橋本は釈然としないまま帰京したが、数日後、元上司の十津川と亀井から驚くべき事実を知らされた。橋本に河西探しを依頼した長谷部徳子の絞殺死体が発見されたというのだ―。二年前の交通事故を洗いなおす十津川たちを第二の殺人が襲い、難航する捜査線上に浮ぶ意外な人物に十津川警部の怒りは頂点に達した。長編トラベルミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
8
勝手に列車祭」第194弾。文庫コレクション388冊目。。。平成 7年 8月25日 初版。。。この本は、鉄道トリックではなく、お金持ちと政治家という、ありふれた構図でそこにやくざも絡んできたりと気を揉ませる。吾らが十津川警部は後手後手と回るが、犯人が渡航するまえに逮捕される。2018/08/23
カズザク
2
政治家と企業と暴力団の、表には出てこない裏の繋がり。事件の隠蔽から殺人まで…政治家と企業は、お金で全てを解決しようとする。暴力団は、お金が手に入るなら何でもやろうとする。小説の中だけの世界…と信じたい。2年前の交通事故が全ての出発点なのに、何故、その事故の事を詳しく確認しなかったのだろうか?まさか、最後の最後に2回轢かれてただなんて…。交通事故で亡くなった男性の恋人の、写真の女性に対する微妙な反応…まさか、隣に乗っていた女性社員って…であれば恐ろし過ぎる。最初に正直であれば…誰も死ななかったのに…である。2024/02/11
JUN
2
推理小説にしては、最初の設定が非常に複雑。読み出すと、面白くて、簡単に読めてしまう。
kenkou51
2
長編 橋本が登場。内容はおなじみの政治家がらみ。2013/04/13