内容説明
ある日、片山刑事のもとに中学時代の友人・畠沼が訪れた。彼はTV局に勤めるプロデューサー。その畠沼が、ポルターガイスト現象のおこる屋敷で〈タレントと一晩過ごす〉という番組の企画に、片山に出演してほしいという話を持って来たのだ。片山の心配をよそに、はしゃぎまわる晴美とホームズ。ところが、片山の不安は的中。その屋敷で殺人事件が発生してしまう。大好評〈三毛猫シリーズ〉第十六弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゼニガメ
28
中学時代の友人から、ポルターガイストのおこる屋敷で、一晩過ごすTV企画に出てほしいと頼まれた片山刑事。お馴染のメンバーで参加すると、本物の幽霊は出るし、殺人は起こるしで大騒動。幽霊の淑恵と片山刑事の微笑ましいやり取り、そしてしんみりする別れに持っていかれて殺人事件の影が薄い。人が二人も殺されたのにね。死んだ二人は女を弄んだ最低野郎だし、犯人のほうが気の毒だ。解説は日髙のり子さん。ホームズのアニメで晴美の声を担当したんだって。2021/02/22
クルミ
9
ポルターガイストがおこる屋敷で一晩過ごす。テレビ局に勤める友人から片山の所に出演依頼が舞い込んだ。やらせでもなんでも無い。本当の出来事らしい。19歳の娘が恋人に裏切られて自殺。その幽霊が出るらしい。片山達御一行が屋敷に行ってみたら、片山は幽霊に好かれてしまう。メモ帳を通して会話する。そしてやっぱり殺人事件。世の中には、逮捕は出来ないけれど悪い事をやる人間って居るんですよ。2025/04/16
あおさわ
7
今回は本当に幽霊が出てくるお話。 片山さんの優しさが強調されてました。 ほんと、モテてるのになあ。 数年前の事件と 現在の芸能界スキャンダル、このつながりは わりとすぐに予想がつくのですが 実際に起こった殺人事件の犯人は意外でした。 ポルターガイストが存在するものとして 書かれてるので、このまま終わっても 納得してしまいそうで。 でもそこはそれ、ちゃんとミステリーとして 物語は帰結しました。 ラストは切なかったな… やっぱこのシリーズは長編の方がすきです。2022/06/15
ボトム
7
ついに本物の幽霊が登場だが、このシリーズでは何があっても不思議ではない。コミカルなだけでなく切なさも入り混じっているのがこのシリーズの魅力だなと改めて感じさせられた。2020/08/22
読書好き・本屋好き堂
6
シリーズ第16弾。 冒頭の赤川先生の注意書きが面白い! まさに本物の幽霊?が出てくる🤭 いつもながらのコメディタッチなドタバタ劇は面白いし、何よりホームズがカッコよかった! すっかりホームズにはまってしまった😆2023/09/06