内容説明
クリスマスイヴだというのに、全寮制の女子校に用心棒としてやってきた三毛猫ホームズ一行。ここで警備員をやっている、片山刑事の親友久保が1週間ほど旅に出るというので、仕方なく留守を引き受けたのだ。美人女子高生に囲まれて女性恐怖症の片山は緊張ぎみだが、石津刑事はシチューに旺盛な食欲を発揮してご満悦。ところがまたまた事件発生、久保が死体で発見されたのだ。さあ、3人と1匹がクリスマスプレゼントを片手に大活躍、全5編収録、ほんとうに忙しい一行です。
目次
三毛猫ホームズの飛び石連休
三毛猫ホームズの子守歌
三毛猫ホームズの離婚相談
三毛猫ホームズの通勤地獄
三毛猫ホームズのクリスマス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
89
短編5話。「飛び石連休」「子守歌」「離婚相談」「通勤地獄」「クリスマス」。 女子寮を舞台にしている三毛猫ホームズの物語。主人公の片山刑事は、女性恐怖症という説明。物語を読む限り、単なる苦手なだけかも。 毎回殺人がある。暗い話にならないのは、片山刑事の描写の薄っぺらさか。 三毛猫ホームズの活躍と片山刑事の妹の晴美さんの明るさによるものか。2009/09/08
オーウェン
53
表題作は全寮制の女子高に用心棒としてクリスマスの日に訪れるホームズ一行。 ところがそこで死体が発見。 女の園ということで、片山の困り顔があるし、いつものように死体を見て気絶。 犯人も含めて、男が女の園に入ると嫉妬は当然だなと。 他にも「離婚相談」の意外な関係の落としどころ。 奥さんと不倫相手と自分の母親。それが一瞬で変化する点が楽しめる。2023/10/10
たち
36
「そうです。これから一生で何回飯が食べられるか考えれば、元気が出て来ますよ」石津さんが罪を犯した女の子に言う台詞。いつもご飯基準で物事を考えている彼、好きだな~。晴美ちゃん、早く結婚しなよ。いい人だよね~。2018/01/01
YUUUUMI
17
5話のオムニバス作品。お馴染みの、刑事である片山と妹である晴美、刑事の石津に三毛猫のホームズが登場し、殺人事件の謎を解き明かすサスペンス。どこに行くのも一緒というこの3人と一匹であるが、行く場所で殺人事件が起こったりとなかなか平和が訪れない。今回はいつも優柔不断な片山が怒りを抑えられずにとった行動に驚いたり(三毛猫ホームズのクリスマスより)と、作者の記念すべき100冊目の作品であるようだが、楽しめた。2024/06/30
クルミ
10
短編集。クリスマスイブだというのに、全寮制の女子校に用心棒として三毛猫ホームズ一行がやってきた。女性恐怖症の片山に務まるのでしょうか?石津の食欲には圧倒されると言うか?食べる事しか考えていないが、その陰で事件解決の為必要な事をサラッと言う。それにしても簡単に人を殺しすぎる。2025/03/03
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