感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
54
駈落ちのタイトルであるが、それは片岡義太郎と山波美晴。 そう兄妹でもある片山と美晴に似ている名前。 そのせいで一族の後継ぎ争いに巻き込まれることに。 遂には殺人まで起こり、それが連鎖式に続いていく。 かなり陰惨な骨肉の争いだが、このシリーズは基本ユーモアなので、大分和らいで見れる。 晴美と石津の仲が大分進展して見えるが、ホームズと共に片山はそれを許しはしないのだ。2023/08/07
優希
44
切なくても女性の強さを感じました。連続殺人が起きますが、どういう展開になるか読めてしまうところがあります。最後はほっこりする結末だったのは良かったです。2025/01/19
白雪ちょこ
31
めちゃくちゃ面白かった。 今回は、赤川次郎版のロミオとジュリエットといったところだろうか。 所詮、人は金や土地に目がくらみ、人格さえも変えられてしまうと言った哀れさが濃厚に描かれていた。 最初は、コメディ要素満載のドタバタ劇が繰り広げられていたが、後に沢山の殺人事件、トリック、さらにはハラハラするような場合も盛り沢山。 最後までページを進める手が止められることはなかった。 晴美と石津刑事の恋の模様も描かれていたため、彼女にメロメロになっている石津刑事がとにかく可愛かった。2022/06/20
本木英朗
18
〈三毛猫ホームズ〉シリーズ第5弾目である。俺は小学~高校時代までに、旧版で20回以上読んでいた。今回は新版でという話だが……。うーん、やっぱり今読んでみたら、ぜんぜんダメだったようです、ハイ。真犯人は分かっていたけれど、それも含めて今の俺には悪かったとしか言えないかな、うん! ……ではでは、また。2023/09/10
YUUUUMI
17
片山と同じ名前の義太郎と、晴美と同じ名前の晴美が12年前に駆落ちした事から事件が起こる。この二人を取り巻く人物たちに襲いかかる連続殺人事件を推理する事になる、片山刑事と妹の晴美、石津も登場するが、一番活躍するのはやはり三毛猫のホームズだった。この作品、古典の『ロミオとジュリエット』をモチーフにしていて、各章の見出しが全てシェイクスピアのタイトルらしいのだが、知っている作品がなかった…。軽快なミステリーを楽しめた。2024/01/22