内容説明
この物語のヒロイン、塚川亜由美。私立大の文学部に通う二年生、少々あわてんぼうの19歳の娘である。彼女はクラブ活動の先輩・田村の結婚披露宴に招かれたが、どうも様子がおかしいのだ。花婿の田村は暗い顔をしているし、その上、当の田村が「そっくりだが、花嫁は別の女だ」と謎の一言を残し、ヨーロッパへ、ハネムーンに旅立った。その後、田村は行方不明に…。そして第一の殺人が―。サスペンスあふれる長編ユーモア推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ありす
39
久しぶりの赤川作品。やっぱり赤川さんのシリーズものは面白いですね。大学の先輩の結婚式に出席した亜由美。その花嫁に偽物疑惑が。ハネムーン中に行方不明になる先輩。一方学内で殺人事件が発生。最後まで真相は全く分からず、真相が気になるのと読みやすさでどんどん読み進めた。犯人とその結末は残念だった。先の長いシリーズ、楽しみたい。【花嫁シリーズ1作目】2021/10/17
RED FOX
12
「何でもすぐ評論家ね。評論評論家なんてのができるわ、その内」あの新婦は別人だ、と披露宴で新郎から囁かれたらどうすればいいのか。怖いトリック。ダックスフントの疾走を見てみたい。2024/01/24
いさらこ
11
再読。昔よく読んだ赤川次郎らしい、好奇心旺盛で気の強いヒロインのユーモアミステリー。殺人がおきても、じっとりとかべったりしない、この雰囲気いいなぁ。2014/06/26
あかつや
9
大学生の亜由美はサークルの先輩・田村の結婚披露宴に出席する。美人妻を迎えても浮かない顔の田村は亜由美に花嫁が別人であるという謎の言葉を告げ、新婚旅行へと旅立つ。いつも通り安定の赤川次郎。立ち合いは強く当たってあとは流れでってのは八百長の言葉だけど、イメージとしてはこんな感じだな。スタートダッシュを決めたらあとは流れに乗って最後まで突っ切る。ちょっとばかりの不備とかなんとかは気にしない。細けえことはいいんだよ、そんなの偶然だ、たまたま起こったことなんだ、と。真面目に推理するとバカを見るけど、お気楽でいいよ。2022/08/07
RITE
8
軽快なミステリシリーズの一作目。女子大生が知人の結婚式をきっかけに失踪・殺人事件に巻き込まれるも、個性的な登場人物たちと出会いながら真実を推理していく、読みやすい作品だった。2023/10/02