感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐藤一臣
17
「暴力教室」は怖い。生徒たちが先生を追い込むか。「召使」は大木が不思議だがちょっとコミカルで最後は。。。「野菊の如き君なりき」は妙に物悲しい。「悪魔のような女」はみな思いがうまく行動やしぐさに表せない歪さがある。本心をどう素直に受け入れられるよう他者に伝えるかって大切です。読書のきっかけにするには赤川次郎氏はおすすめです。すごく読みやすくて、広い題材で攻めてきてくれます。2017/04/03
☆初音☆
16
シリーズ第2弾。4つの短編集。読みやすい!!不思議さや切なさ、悲しさが残る作品が多く感じた。2018/08/31
✽花鳥鳳蘭✽
6
こちらに収録されている『暴力教室』は衝撃でした。十分今でも通用する内容。名門校でのイジメ自殺が発端に物語が始まるが、短編に凝縮された校内事情には眼を見張る。事勿れ主義もここまでくると苦笑のみ 。むしろマニュアルのように動く教職員は何のために教師になったのだろう。最後、主人公の洋子先生の行動はセンセーショナル!最初に読んだのは高校生くらいだったので、ラストはかなり衝撃的だった。それから忘れた頃何度となく読み返している。答えはわかっていても、やっぱりお見事!とと思う気持ちに偽りなし。
角
5
中学生の頃に単行本で読んだのを再読。「暴力教室」「悪魔のような女」あたり、読後感が悪く、なんとも割り切れない感じが残った記憶がある。『三毛猫ホームズの映画館』で初期のロマン・ポランスキー作品が好きというのを読んで、なるほど……と思ったものだ。今読んでも、切れ味良い短編集。怖さ、嫌さ、奇妙さなど、多彩なテイストが楽しめる。2018/08/05
hina
5
『やっぱりだめね。暇があると、色々なことを考えちゃうから。忙しい方がいいのよ。』2017/11/13