角川文庫<br> クロスロード

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角川文庫
クロスロード

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  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041480328
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「この橋で会おうよ」。高校を卒業して6年目の夏、同級生の葬儀で再会した前野たち9人は、1年に1度、思い出の橋で会う約束をした。高校のマドンナ香織、優等生だった真弓、エリートの西条…。高校時代の延長だった橋の上の集まりはいつしか「特別な時間」へと変化していく。恋、結婚、仕事、不倫、挫折。人生でもっとも揺れ動く時期、9人の心をつないでいたのは、高校時代に通った一本の橋だった。清冽な自然に抱かれ、少しずつ大人へと成長していく十年間の青春の軌跡を描いた、せつない感動作。

著者等紹介

鎌田敏夫[カマタトシオ]
「金曜日の妻たちへ」「男女7人夏物語」「29歳のクリスマス」などのテレビドラマのほかに、「里見八犬伝」「いこかもどろか」などの映画脚本を手がける。『世界で一番ロマンチックな海』『俺たちの旅 青春編・恋愛編・出発編』『ない!』『柔らかい心』『四人家族』などの著作がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

30
同じ学び舎で過ごした者たちが大人になり自分たちの足で歩いていく。友人の死をきっかけに毎年橋の上で開く同窓会。それぞれが将来に不安を持ちながら、その日だけは高校時代と変わらない口調で・・・でも悩みは年々大きなものになっていく。毎年顔を合わせる仲間が眩しくもあり羨ましくもあり妬ましくもあったと思う。それが正直な心だと思う。でもそれをあの橋の上でだけは正直にさらすことができる。そんな友人を持っている人ってこの世にどれだけ居るだろう。とっても羨ましい気もしたけど、ちょっとだけ気が重い・・・それが私の感想でもある。2011/04/17

宇宙そら

8
★3つです。高校を卒業し、あることをきっかけに毎年1度思い出の橋で会う約束をする。この橋の集まりは特別な場所へとなっていく。自己を過大評価しすぎると厳しい現実に遭遇する場合もあるが、夢に向かって一生懸命に生きてほしい。私的で申し訳ないですが、専門が土木であることもあり、どのような橋なのか想像したくなると共に心に残る橋を設計したいと思う。2014/12/14

kaikoma

3
20代から30代の10年間。自分の周りも仕事、恋愛、結婚が主軸になって回っていたと思います。途中まで一番キャラクターがつかめなかった主人公。後半は一気に存在感を増した感じです。重い内容ですが、10年毎年同じ場所で会える同窓生。少し羨ましいです。2023/12/14

KOBOY

2
★★★☆☆本音で話せる関係っていいね。切ない。2024/11/28

だけど

2
初めて読んだ感想は、大人ってなんかすごいな。だった様な気がします。 あの頃からだいぶん時間が経って手に取ってみると、 すごいとかすごくないとかそんなんじゃなくて、生き続けることが大事。と強く思いました。 これぞ読書の醍醐味。出会う時期で変わる。いろんなことが面白い。2022/03/23

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